2009年01月18日

「ザ・ムーン」

この土曜日はなぜか、観劇の後に映画鑑賞。

1月16日に公開されたばかりの「ザ・ムーン」(原題:IN THE SHADOW OF THE MOON)を観てきました。

文系の宇宙好きの私としては、ずいぶん前から気にかかっていた映画でした。夕方の時間に間に合えばと電車に乗ったら、ぜんぜん間に合う時間だったので(笑)、出かけたついでに観てきました。これを逃すと、ちょっと機会がなさそうだったしね。

ちなみに、公開されたばかりだけど、映画館が混雑していることは考えてませんでした。実際、さほどの入りでもなかったし…ま、ある意味マニアックな映画だもんね。こんなものだと思います。

この「ザ・ムーン」という映画は、人類が月に立つことを目指したアポロ計画のドキュメンタリーで、実際に月に行った宇宙飛行士たちが出演し、インタビューに答えています。初公開の映像もあったとか。確かに、CBCやNBCの当時のニュース映像などは、初めて見ました。

アポロ計画とは言いますが、やはりメインは初めて月に降り立ったアポロ11号の話です。この飛行の映像に伴い、このときの宇宙飛行士(アームストロングは除く)と、この後のアポロで月に行った宇宙飛行士が、当時のエピソードや感想を話してくれます。

そんなわけで、時系列がときどきわからなくなることがあったかな。11号の途中で13号のエピソードが入ったりするので。この辺りのアメリカの歴史(当時のベトナム戦争の話などもされる)が頭に入ってないと、少々理解しづらいところがあるかもしれません。冷戦という時代が遠くなってしまった今、特にね。わかりやすいということでは、以前放送されたドラマ「人類、月に立つ」などのほうがわかりやすいかも。ま、これはドラマだけど。

ただこの映画を見ることによって、アポロ計画、引いては戦後の宇宙計画に興味を持ち、調べて知識を増やすということができるのではないでしょうか?そういった意味では、入門編としていいかもしれません。いろんな人に観てもらいたい映画です。

この映画を観ていて強く思ったのが、生でこの臨場感を味わってみたかったな、ということ。さすがの私も生まれる前の話なので、このときのことは両親や年上の人に聞いたことしか知りません。
でも、発射台を見守る人々の表情、着陸したときの喜ぶ姿、帰還したときの晴れやかな笑顔、そういうのを見ていると、私が生まれてから世界がこんなに一体化したことがあったかな、とふと思ったのです。

11号で月に行った宇宙飛行士たちは、その後各国を凱旋旅行したそうなのですが、そのときに「アメリカ人はよくやった」というよりも「我々人類はよくやった」と誰もが口にしたそうです。これほど人種ではなく人類としてどの国も一致したことは、あのとき以外にないと感想を述べていました。

そしてまた、地球はなんと小さくもろい星なのだろうと感じた宇宙飛行士もいたそうです。美しく、小さく、儚い存在。宇宙空間の中の地球は、そんな星なのだそうです。

映画の字幕にもありましたが、彼ら以降、月に降り立った人類はいません。
あの60年代の勢いはなんだったのだろう。冷戦という状況下で、国の示威行動としての競争が激しかったのが最大の要因なのでしょうが、それでもなお、月へと人を導いたあの情熱はなんだったのだろう、と改めて感じました。

ま、現実的な視点から見ると、今やどこの国にもそんな莫大な予算は出せないでしょうからね…もちろん「月に行くことが何の役に立つ」という人もいるでしょう。当時のNASAの技術、今のスペースシャトルを飛ばす技術も、実際に生活面で生かされているものも多いのですが(レトルトパックとかね)、予算的には到底見合わないだろうしね。

でも、それでもなお。
個人的には、再び人類が月に降りるその瞬間を見たいと思います。生の映像で見てみたい。自分は行けないし(笑)。今だったらハイビジョンカメラとか、いろいろあるしね。すごい映像が見られそう。
そして、そんな夢を見る子供たちがたくさんいたっていいじゃない。いつか月に行くぞ、と夢を見る子供たちが。
そんな風に思います。

映画の中で、月面で活躍する宇宙飛行士の姿がたくさん見られますが、そのときの月の地表のなんと冷たく、美しかったこと。暗い宇宙空間と、白い月の地表のコントラストは、見事なものでした。
その月の地平線から昇る地球の姿は、映像で見ても言葉に尽くせない美しさです。これは先日、日本の月探査機「かぐや」の映像でも見ることができたけどね。それが、アポロ以来だったかな、確か。

アポロが月に降りた時代の地球と現在の地球とでは、公害や地球温暖化のせいもあり、かなり様相が変わっているそうです。
そんな地球の姿をも考えさせてくれる、月という一番身近な存在。
今夜も夜空に浮かんでいる、あの星に行ってきた人たち。

素敵な映画でした。
posted by Mikkey at 01:49| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画感想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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