2009年09月12日

女の一生

今日は個人的なことを、ちょっとだけ。

今週の月曜日、9月7日に祖母が百一年と半年の生涯を終えました。

朝、通勤の電車を降りてふと携帯を開いたら、携帯に連絡があってそのことを知りました。

祖母は施設にいたのですが、その話によると、起きたときまでは普通だったそうです。朝ご飯を食べて、ヘルパーさんが他の人のところへ行って戻ってきたら、すでに応答がなかったそうです。

翌日の朝一番で静岡へ飛んでいき、居間に寝かされた祖母の亡骸と対面しました。顔色も良く、本当に眠っているようでした。
施設へは長い間入っていたので、久しぶりの帰宅でした。

通夜や葬式の間、読経を聞きながら、ぼんやりと祖母の人生について考えていました。

祖母は1909年(明治42年)、山梨で生まれました。この年の最大のニュースといえば「伊藤博文暗殺」でしょう。教科書の中の時代です。
お祖母ちゃん、太宰治と同じ年なのか…うひゃー(今知った事実)。

施設に入ってから「姉と一緒に女学校に通った」とヘルパーさんに話していたそうですが、それがだいたい大正の中頃でしょうか。

結婚したのは「20歳のときに(祖父に)お茶を出しに行ったら嫁に行くことが決まってた」と話していたのを覚えているので、だいたい昭和の始めですね。「姑が厳しくて」とグチをこぼしていましたが「お祖母ちゃん、それ80年ぐらい前の話だから!もうとっくにあの世だから、その人!」と思わず突っ込んでいた私でした(笑)。

初めての子供である伯母が生まれたのが、結婚から約6年後。
戦争が始まったのが35歳ぐらいになるでしょうか(だんだん暗算だとわからなくなってきた)。終戦時が40歳手前。

戦後いろいろと紆余曲折がありまして、静岡に根を下ろしたのが昭和20年代の終わりぐらいだから、40代半ば過ぎでしょう。

初孫が出来たのが、おそらく昭和30年ごろだと思われますが、この孫(私の従兄)は不幸な事故で5歳で亡くなってしまいます。私も写真で見たことがあるだけです。

祖母の母(私の曾祖母)が亡くなったのが、昭和38年だったから、50代半ばぐらい。
初めての曾孫が出来たのが、昭和59年(なので、20代半ばまで曾祖母が存命だったことに…)。

祖父を見送ったのは、明治・大正・昭和を超えて平成5年のことでした。
それから16年で、百を越えた祖母も旅立ったことになります。

年代で並べてみましたが、この間にそれはそれはもう、いろんなことがありました。小説に書きたいぐらいな、女の一生です。まあ、祖母に限らず明治の生まれの人は、昭和世代の私たちには考えられないくらい、いろんなことを抱えていらっしゃいましたよね。祖母もそんな明治生まれのひとりでした。

ウチは父方も母方も割と長寿の家系なのですが、百の坂を越えたのは、流石に祖母が初めてでした。これまでの最高記録が、私が物心つくまで存命だった、母方の曽祖父の98歳。このときは葬式に行った母が、紅白饅頭をお土産に持って帰ってきたのを覚えています。田舎だからね、この年齢だともう、お祝いだったのでしょう。

祖母の兄弟姉妹も、既にこの世の人ではありません。祖母が最後のひとりでした。
そして、18歳まで4人とも揃っていた私の祖父・祖母も、これで皆、いなくなってしまいました。
私の周囲では、たいてい誰かが欠けていることが多かったので、4人とも、しかも高校を卒業するまで存命だったのは、幸せだったと思います。

今頃、あの世で懐かしい人たちに再会できているといいな、と思います。まだそこまで着いてないかな。
朝ご飯、美味しかったかな。最後に食べてから逝けてよかったな、とそんなふうに思います。

来週は敬老の日なので、今月15日時点での百を越えたお年寄りが何万人、というニュースを見ていて、まだお祖母ちゃんもこの数に入ってるのかな?と考えたり。今まではウチにも百歳がいるーと言っていたのですが、もういなくなっちゃったんだな…と切なくなったり。
親族はみな、百を越えたところで一瞬ギネスが頭を過ぎったようです。むろん、私も。
ちなみに、祖母の百歳の表彰の総理大臣は福田さんでしたが、今年は誰の名前になるんですかね?どっちだ?

先月、家族で静岡に祖母に会いに行ってから、3週間後の出来事でした。

posted by Mikkey at 23:45| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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