2010年02月26日

銀の輝き

今、この日記のタイトルをどうしようと考えていて、ふと以前の記事を見ていたのですが、すべて「〜の輝き」になってたので、今回もそうしてみました。「」「ブロンズ」そして「銀」。

先程の熾烈な戦いを見ながら、私はなんとなく昔のことを思い出していました。

ヨナちゃんのコーチであるブライアン・オーサーが、88年のカルガリー・オリンピックを戦った時のことです。

このオリンピック、男子は北米選手のブライアン・ボイタノと、カナダ人のオーサーの一騎打ちでした。まさに今回のヨナちゃんと真央ちゃんのごとくです。

「ブライアン対決」と呼ばれたこの勝負、結果はボイタノが金。オーサーが銀でした。

当時見ていた私も覚えているのですが、演技はどちらもほぼ互角でした。ただ、ボイタノが「ナポレオン」をテーマにした強烈なプログラムを組んできたことに対して、オーサーはやや平凡なプログラムで。
どちらがよりジャッジや観客に印象を残したかというと、それはどうしても、金メダルのボイタノのほうでした。このときの映像はYouTubeで見られます。

今回ヨナちゃんがSPで滑った「007」は、当時のボイタノの演技と同様に、観客に大きなインスピレーションを残しました。

採点競技とはいえやはり、フィギュアスケートという種目は、演技が観客とジャッジに与える印象というのが、大きく点数に影響すると思います。真央ちゃんやヨナちゃんクラスになると、そもそも比較対象すること自体が無謀なものに採点をつけなければならないので(それを言っちゃあおしまいですが)、いくら細かく採点法が決められていたとしても、最終的にはそれに左右されてしまうでしょう。

ヨナちゃんのコーチ、ブライアン・オーサー氏は、おそらく自らの経験から、オリンピックという舞台を戦うためにすべてを計算し尽くした上で、ヨナちゃんを送り出したのでしょう。ヨーロッパ以上に、客席の模様がわかりやすい、北米大陸での大会です。
それがあの高得点に繋がったのではないか、と。
それに見事に応えた、ヨナちゃんもすごいと思います。彼女の滑りは、SPもフリーも圧巻でした。
ただちょっと、正直得点が高すぎないか?とは思うけど(笑)。

そして、真央ちゃん。
真央ちゃんのコーチは、4年前荒川さんに金メダルをもたらした、タラソワ・コーチでした。
真央ちゃんの重厚なプログラムについては、やはり賛否両論あったと聞きます。タラソワ・コーチ自身も迷ったということです。
ただ、真央ちゃんが「鐘」で滑ると決意したということ。トリプル・アクセルが2回入ったプログラムを滑り切ると決意したこと。
SP・フリーと真央ちゃんは、トリプル・アクセルを見事に飛びました。
悔いがあるとしたら、中盤のジャンプのときにミスが出てしまったということではないでしょうか。コメントで本人もそう言ってましたね。確かにあれは惜しかった。

どちらの道が良いとか悪いとか言うのではなく、このふたりの選手が選んだ道というのが、今日このバンクーバーのリンクに繋がっていたということです。

5位の美姫ちゃん。
4年前の記事を読み返していて、彼女は本当に成長したなと思いました。今回の「クレオパトラ」には、しっかりと「安藤美姫の世界」ができていました。美しい演技でしたね。内面表現も素晴らしかったです。SPの点数が思ったより伸びなかったのが残念。もう少し行くと思ったんだけどなー。

8位の明子ちゃん。初のオリンピックで、見事入賞です。
正直なところ、私は今期のスケーティングで、彼女のフリープログラム「ウエストサイド物語」が一番好きなんです。彼女の滑りは、本当に観客を楽しませてくれて、明るい気持ちにさせてくれます。
彼女の演技はまだ(現時点で)見てないんですよ〜。今夜のテレビで、じっくり見たいと思っています。

それにしても…。
この大舞台で、どの選手も見事に滑り切りましたね。度胸が良いというか、なんというか…もうもう、ただ感服です。

バンクーバーでの戦いは、これで終わりました。
けれどこの瞬間から、次のソチでの戦いの火蓋が切られたのですね。

金・銀・銅のメダリストたちに、心からの「おめでとう」を送りたいです。
posted by Mikkey at 15:48| Comment(0) | TrackBack(0) | スポーツ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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