2012年02月07日

未来への扉

先日スイスで行われたローザンヌ国際バレエコンクール( Prix de Lausanne)にて、東京都の高校生、菅井円加さんが1位受賞をされました。

以前とは制度が若干変わっているのですが、ともあれ日本人ダンサーがトップに立ったのは、89年の熊川哲也さん以来23年ぶりということだそうですね。

今回のこの結果、クラシックだけなくコンテンポラリー賞も受賞したというのが素晴らしい。
漫画「テレプシコーラ」じゃありませんが、どうしても日本人ジュニアはクラシックは踊れてもコンテンポラリーを苦手としがちなので、私が受けた印象としてはこっちのほうがすごいよなーって感じなのですが。
YouTubeで観た彼女のコンテンポラリーは、確かに良かったです。そして上手い人のコンテポラリーは、やはり面白い。

喜ばしい結果に終わって何よりだったのですが、それはそれとして。

…なぜマスコミがこんなに大騒ぎしてるんですかね?

受賞したということや、受賞の瞬間や、そのときの演技をニュースで流すのは当然のことだと思いますが、驚いたのはそれを朝昼晩のニュースで繰り返し流していること。
そして、彼女が帰国したときの出迎えっぷりや記者会見を、また繰り返し流していること。
バレエ教室や学校への取材もすごいこと。

なんかねー、そういうのを何度も見せられると、なんだろ、だんだん違和感が増してきまして。
いやこのニュースは確かにすごいことだけど、ここまで扱われるほどにすごいことか???と。
コメントの内容も通りいっぺんに「すごいですね」「頑張ってください」だし、取材内容も「バレエに捧げた青春的」的な感じで(笑)。
コンクールを目指しているようなジュニアが日に5時間も6時間もレッスンするのは当然のことだし…ていうか、誰だってどんな競技でも、世界を目指してればそれくらいやってるんじゃないですかね。
元シブがき隊ヤッくん息子のニュースもけっこうすごいことなんだから、もうちょっと流してやれよ、と思う(笑)。
ま、やっぱり17歳女子高生というのも(略)。

違和感を持ったのは私のような素人だけではないようで→参照

でも、これだけ注目してもらえるなら、マスコミが奨学金でも出してあげればいいのに…とか思ってしまうのです。
オリンピック競技と違って、協会から補助金が出てるわけでもないしね。
だから海外留学するにあたって、こういうコンクールに出るのを第一歩にするしかないという、そういう現状も踏まえて報道してくれればいいのに、と思うのです。
そして、海外で認められるのは非常に喜ばしいことだけれど、バレエで食ってくには結局海外に出るしかない、という現実も。
バレエ公演はテレビ局がスポンサーになったりしてるけど、学生を支援してるという話は聞いたことがないし(公演の協賛で精一杯なのもわかるけどね)。
夢に向かうのも厳しい道程ですが、夢の裏側も厳しいということです。

留学先はバーミンガムを希望しているそうですね。確かに、彼女にはイギリスの割とかちっとしたバレエは合ってるかも。バーミンガムは丁寧なバレエ団だしね。

同じローザンヌから羽ばたいた熊川さんや吉田都さんも言ってるけど、菅井さんにとってこれがバレリーナへの道の第一歩。扉に手をかけて開けられたくらいでしょう。
他にもローザンヌから海外に飛び出た若手はたくさんいます。それぞれが自分の道を見つけて、活躍しています。

菅井さんがどんなバレリーナを目指していくのかは、これからの彼女次第。
その成長を、楽しみに待ちたいと思います。

その前に、ローザンヌちゃんと観たいなー。
毎年NHKで放送してくれるけど、今年もちゃんとやってくれるよね??
(ところで、ベッシーさんの解説が普段バレエを観ない人にもこんなに有名だったとは、今回初めて知りました・笑)
posted by Mikkey at 11:47| Comment(0) | TrackBack(0) | バレエ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

この記事へのトラックバックURL
http://blog.seesaa.jp/tb/250915474
※言及リンクのないトラックバックは受信されません。

この記事へのトラックバック
×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。