2007年05月08日

「俺は、君のためにこそ死ににいく」

友人が試写会に誘ってくれたので、会社の帰りに見てきました。
そういう機会でもない限り、見ない映画ですね…「見ない」じゃなくて「見れない」んですが。

映画を見ながら、一刻も早く(映画の中の時間で)8月15日が来て欲しいと思っていました。
何が起きるか分かっているからこそ、切なく感じてしまうことがあります。

とても感想が書きにくい類の映画です。話の内容に関して触れていくと、どこまでも深くなってしまいそうで。
ただひとつ書くとすれば、どうして日本はこんな消耗戦に突き進んでしまったんだろう、ということです。
第一次大戦から戦争は物的にも人的にも大量消費の方法になってしまいましたが、その最終形態のひとつが特攻という形で現われてしまったのだろう、と。
突き進んでしまったことについての要因は様々な観点から論じられていますが、そのことを考えていくのが、戦争を知らない世代の役目ではないかと、個人的にはそう思います。


さて、映画ですが。
構成がちょっと良くなかったですね。様々な形での「特攻」を描くのはいいのですが、その並べ方が少々分かりづらかったように思います。ただでさえ登場人物を見分ける特徴がないので(戦争映画はどうしてもそうなってしまいますが)、誰が誰のことやら、と混乱してしまうところがありました。もう少し誰かピンポイントに絞って描いていったほうが分かりやすかったのでは、と思います。そして、これは仕方がないことかもしれませんが、話が少し急ぎすぎてたかな。流れが早い場面と遅い場面が混在しているので、戸惑いがありましたね。

で、急ぎすぎていたので、細かいところの説明が足りなかったかもしれません。私が引っかかったのは、特攻隊員から預かった手紙をトメさんが郵便局に持っていったときに、憲兵に捕まる場面。手紙を持ってったくらいでどうして捕まるの?と若い世代の人には思われないか、と…まあそんなこと言ったら「憲兵って何?」ってことまで疑問になりかねないですが。私が心配性なだけかな?(苦笑)。

画面は素晴らしかったです。空襲の場面、特攻の場面。CGなのはわかっていても迫力がありすぎて、もう見なくていいと思ったほどに…現実はあんなものじゃなかったでしょうが…すごかった。すごくて、いろいろ考えさせられました。
飛行機も…なんというか、よくあんなのが飛んだよね(汗)。コクピットもすっかすかだし…風防空くんだ!って驚いた。戦闘中に風防空いて大丈夫なの…?(そんなに高度がないだろうから、いいのかな?)
そういうものをリアルに再現してくれるのは、直接知らない私たちにとっては、いいことですね。

役者さんの表情も演技も良かったですね。並べられているエピソードのひとつひとつが、涙を誘うものでした。現実にこうして飛び立っていった人がいるということの臨場感は、十分に感じられました。
岸恵子さんは、流石です。高校生の娘さん役の女優さんが良かったな。

あとは…個人的に主題歌が(苦笑)。歌入ってなかったほうが、よかった気がする…それまでの緊張感がぶつっと切れちゃって、何か違うものを見ていたような気になっちゃって(苦笑)。正直、ちょっとこの歌は違うだろう、と思いました(B'zは好きなんですけどね)。

試写会の会場は、やはり年配の方が多かったですね。郊外で平日の夜の試写会だったからかもしれないけど。でも若い人たちも真剣にこの作品を見ていて…こういったものをきっかけに、歴史に興味を持つようになればいいかな、と思いました。
posted by Mikkey at 23:34| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画感想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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