2010年11月27日

アレンジの方法

先程までフジテレビ系で放送されていた、松本清張原作ドラマ「球形の荒野」を観ていました。テレビドラマですが、とりあえずカテゴリは「映画感想」にしておきます。映像作品ということで。

さて。

私、このテのドラマは好きなので、よく観ています。今は連ドラよりも、こういう特別番組的なドラマを観ることのほうが多いかな。昔は連ドラもよく観たんだけどね…連ドラについて語ると長くなるのでやめときますが。あ、実は2時間ドラマもよく観ます(笑)。

いつもだったら、それでわざわざ感想を書くこともないはずなのですが、今回ばかりはどーしても納得がいかないことがありまして。

それは、このドラマの時代背景が、昭和39年、東京オリンピックの年に設定されていたことです。

原作は昭和35年から36年にかけて雑誌連載され、作品の舞台は昭和36年になっています。
たった3年の差なのですが、それで少々引っ掛かることが思い出されまして。

というのはですね。
昭和39年4月1日に、海外旅行が自由化されているのですよ。

昭和36年の時点では、いわゆる観光旅行というものにまだ規制がかかっていました。けれど、昭和39年の10月、つまりこのドラマの起きた時点では、一般人でも海外での観光旅行が自由に出来るようになっていたわけです。

ストーリーのキーパーソンである野上顕一郎は、ドラマの中ではほぼ説明されませんでしたが、おそらく戦争時代の友人の尽力により、日本に来ることができたわけですよね。それで、過去の出来事が掘り起こされ、事件が発生した…という流れになるのですが。

でも、誰もが海外旅行に行ける時代になってたのなら、本人が日本に来るよりも、妻と娘をフランスに行かせりゃ良かったんじゃないの?と思ってしまったわけですよ(笑)。どうせ外務省の伝手を頼るのは一緒だし。金銭的な問題だって、自分が行けるんだったら、ふたり分の費用ぐらい払えますよね。実際ドラマの中ではふたりで来てるわけだしさ。
そうしたら、事件も起こりようがないかと…ミステリーなのに!

というわけで、最後の父娘の涙の対面シーンも、どうも、なんだかな〜という気持ちになってしまいました。娘のほうも原作では地味な役所勤めだったようですが、ドラマではオリンピックの通訳というよくわからない仕事だし。しかもフランス語喋ってるし。海外に行っても別に困らないようだったら、何も今生の別れをここでしなくても、何年か後にフランスに父を訪ねていけばいいんじゃないの?と思ってしまったんですよ。だって、この話の事情は、父が日本に来るのがマズかったわけであって、フランスで会う分には別に障害はないわけですよね。

ドラマツルギーもへったくれもありませんがね(笑)。

私がドラマを観ながらなんだかヘンだ…考えていたのは、実は「サザエさん」(原作)に掲載されていた、長谷川町子さんの海外旅行話を思い出したからなのでした。長谷川町子さんがいつ海外旅行に出かけられたのかわからなかったのですが(ネットで調べてみましたが不明でした。原作を見るしかないかな)、私の記憶だと、確かその海外旅行が自由化されたとき…だったような気が。そんな話がオリンピック前にあったような気がしたんだよなあ。

まあね。
外務省のお役人が事件に巻き込まれた時点で、もう所轄では扱えない事件なんじゃないのかとか、よく捜査妨害が入らないなあとか、それは公安の仕事なんじゃないのかなーとか、いろいろ考えながら観てたんですけどね(笑)。これはおそらく、原作では新聞記者だったはずの添田が刑事に設定変更されていたゆえの違和感でしょう。そして…いくらなんでもスウェーデンが中立国って、知らないほうがおかしいんじゃないか、とか…(外交官が駐在したって話してるのに!)。
突っ込みどころは満載でしたが、それでも「まあドラマだしー」と思いながら観ていたんですけどね。

なんだか、納得がいかなかった。

私は1960年代にはまだ生まれていないのでわからないのですが、この10年間というのは、始まりと終わりで、ものすごい違いがあったと思うんですよ。現在の10年では考えられないような変化が。
だから、たかが3年されど3年が、大きいと思うんですよね。あくまで想像でしかないけど。

だって、年表を見るとわかりますが、60年安保や社会党の浅沼委員長が刺殺されたショッキングな事件の翌年ですよ、昭和36年。ケネディが大統領になりフルシチョフと会談し、ベルリンの壁が築かれ、ガガーリンが宇宙に行った年ですよ、昭和36年。

この年と、ビートルズが時代を博し、新幹線が開通して東京オリンピックが開催された昭和39年とを取り替えるのは、年表見てるだけでも無茶だよ…と思うんだけどなあ。

死んだはずの男が帰ってきて事件が起きるのも、昭和36年というまだ不安定だった時代だからこそ、という気もするしね。昭和39年という高度成長期驀進中な時代には、違和感のある事件だよなあ…と。

あとそうだ、もうひとつ納得がいかなかったのが、昭和39年ともなれば、話の肝である戦争中の停戦のための外交交渉の話は、世間にも流れていたんじゃないのかな…ということです。これはあくまでも私の印象だけの話なので、実際がどうだったのかはわからないのですが。

原作付きのドラマを制作するとき、まさか原作をそのまま忠実に映像化するわけにはいかないので、そこに当然アレンジが入るのは、もちろん承知しています。
ただ、今までいろいろな原作付きのドラマを観てきて思うのは、やはり原作のエッセンスを損なわずに映像化というのは、本当にデリケートで難しい作業だと、考えてしまうのです。

松本清張作品は、昨今ドラマ化されることが多いですが、けっこう時代背景を変更するパターンが多いですよね。
でもやはり、時代背景というのは大切にして欲しいと思うのです。その作品はその時代だったからこそ生まれたストーリーであるはずだから。
昔のストーリーでも、現代と通じるテーマだから時代を現代に持ってきてというのは、どうも作り手の怠慢としか思えないんですよ。だったらなぜ、新しい作品を作ろうとしないの?と。

この作品はミステリーなので、やはりあまり突っ込みどころを作って欲しくはなかったな、と。映像は美しかったし、俳優の皆さんも良かったので、話の根幹であるところが納得いかなかったのは、とても残念でした。

いろいろ書いてはきましたが、実は私、原作を読んでいないので、これから読んでみようと思っています。できたら加瀬俊一さんの解説が付いてるのがいいなあ、やっぱり(ってまだあるのかな)。
昔の映画も観てみたいなー。
でもとりあえず、感想を吐き出せてすっきりした(笑)。

まったくどうでもいいことですが、私、松本清張映像作品で一番印象に残っているのは「鬼畜」(1978年作品)です。あれは…すごい映画だった…。

それにしてもホント、原作付き、しかも歴史を扱うドラマってね。難しいよね。
タグ:球形の荒野
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2010年09月11日

「小さな村の小さなダンサー」

今日は久しぶりに映画の感想。

シネスイッチ銀座に「小さな村の小さなダンサー」を観に行ってきました。

この映画館に前に行ったのは、確か「リトルダンサー」のときだったような。ずいぶん前だなあ。
窓口で券を出して席を取ろうとしたら、全席自由でびっくりした。ここのところ、ほぼシネコンでしか映画を観てないので、自由席ってなんだか新鮮。

こういう映画なので、お客さんの年齢層が高かったですね。文革が終わったころは中学生か高校生だったんじゃ?くらいな感じ。
ひとり、たぶんバレリーナっぽい小さい女の子がいたけど、バレエ映画に違いはありませんが、話わかったんだろうか…?

さて。

この映画、文革時代に肝煎りで作られた舞踊学院に、バレエとはまったく縁がない農村の少年が選ばれて行くことになり、様々な過程を経て才能あるダンサーに成長した彼が、アメリカに亡命し…という、実在のダンサーの自伝を元にした映画です。

つい最近原作を読んだばかりでしたが、映画はよく出来ていたと思います。この長い話をどうやって映像化したのかと興味津々でしたが、映画の出だしは少年が選ばれるところから始まります。アメリカに行った時点の彼と、舞踊学院での彼とを交互に写して、当時の中国の世相、そして初めて目の当たりにする資本主義社会への戸惑いと驚きを混ぜながら、物語が進んでいきます。

バレエ映画は多々あれど、バレエを始めた理由が政府からの命令、というところから始まる話というのは、そういう出来事があったのを知ったときには驚きましたね。江青ってそんなことまでしてたのか、という素朴なびっくりさ加減(笑)。まあでも、芸術作品で共産主義を讃えるというのは、他の国でもないこともなかったので、中国もやってたんだと。そんな感じです。

その時代にひとりの少年が翻弄され、しかもそれに負けずに成長していく姿というのは、胸を打たれます。原作ではベッドの下にこっそり隠された本でしたが、映画の中では尊敬する先生からこっそり渡されたビデオでバリシニコフのバレエを見て、僕もそうなりたいと願う少年の姿は、ただひたすらに真摯なものでした。

ってか、これは原作にもありますが、バリシニコフの影響力ってすごかったんだ、と改めて実感。映画の中の時代的に、バリシニコフは亡命したてで、一番油が乗ってた頃ですからね。私がバレエを観始めたころには、バリシニコフは年齢的にそういう時期を過ぎていたので、あまり深く考えたことがなかったんですよ。もちろん録画されたものを観たり、「愛と喝采の日々」も観ていますが。
でも重ねて言いますが、バリシニコフのバレエを初めて観た少年が、それに影響されてそうなりたいと頑張っていく気持ちは、痛いほど伝わってきました。

そして、アメリカで様々な出来事に影響され、亡命を決意する彼ですが…この感覚って、今の若い人にはわかるのかな?と映画を観ても原作を読んだときも思いました。ベルリンの壁が無くなりソ連が崩壊した後、スパイ小説が郷愁を誘うようにちょっとしたブームになったりしたことがありましたが…そういう過去の時代感覚を、こういう映画を観て実感してもらえればな、なんて考えたりもします。

亡命してから何年か過ぎ、おそらくソ連のペレストロイカに影響されて、共産国の締め付けが少々緩んだ時代、彼の両親がアメリカで行われる彼の舞台に招待され、そこで彼らは再会することになります。このシーンは泣けましたね…本読んだときも泣いたけど、映像にされるともうぼろぼろです。

最後は、妻を連れて故郷に戻ったかつての少年は、皆の前で妻とパ・ド・ドゥを踊ります。このラストシーン、すごく良かったな。幸せな、素敵なラストシーン、ラストのバレエでした。

お母さん役のジョアン・チェン、「ラストエンペラー」での皇帝の妻役で観ていますが、あれから十数年(もっとか?)のときが流れ、こういう役をやるようになったんだなあ…と何か感慨深かったです。

感慨深かったといえば、彼を亡命させる手続きを手伝う弁護士役のカイル・マクラクラン!FBIの捜査官が、渋い弁護士になりましたね、と(笑)。なんかちょっと…時を感じました…(嗚呼)。

主役のリー・ツンシンを演じた3人の俳優、子役の子以外のふたりは現役のバレエダンサーですが、それぞれ素晴らしい演技とバレエを披露してくれました。大人になったツンシンを演じたツァオ・チーはバーミンガム・ロイヤル・バレエ団のプリンシパルダンサーだとか。ヴァルナ金賞も取っているダンサーだそうで、彼が映画の中で踊ってくれるバレエは、一見の価値あり、です。

今さらアレですが、実は私、「リトルダンサー」という映画があまりピンと来なかったんですよね、当時。今だから言うけど、ラストがアダム・クーパーのあの「白鳥」ってのもなんだかね、と思ったので(笑)。

少年がダンサーになる成長物語としては、個人的にはこちらのほうが見応えがある映画だと思いました。ホント、個人的な感想です。

そういや、原作読んだときもちょっと疑問に思ったことがひとつ。
江青がもっと革命を賞賛するようなバレエを作れと言ったので、舞踊学院の教授陣が、中国独自の踊り方を作ろうとする側と、ワガノワ・メソッドを尊重する側と二手に分かれたシーンがありまして。
そもそもワガノワ・メソッドってのは同盟国(一応)であるソ連で培われたバレエの基本様式なわけですが、文革時代はそういうのもダメだったんですかね?原作を読んだときにも、その前時代にソ連に渡ってワガノワ・メソッドのバレエを習いダンサーとして中国に戻ってきた教師が、文革で迫害されるというところで引っかかったので…外国文化ってのは同盟国(一応)ですらも迫害の対象になってたんでしょうか?
今回、文革末期に育った少年の物語を観たわけですが、その少年を教えるダンサーたちの人生に興味が湧きました。日本じゃおそらく、なかなか知り様もない話だと思いますが…。
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2010年07月10日

「踊る大捜査線 THE MOVIE 3 ヤツらを解放せよ! 」

昨日はちょっと用事があってお休みだったのですが、その夕方、友人と「踊る大捜査線 THE MOVIE 3 ヤツらを解放せよ! 」を観てきました。

まだ絶賛公開中の映画なので、以下「続きを読む」をクリックしてください。


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2009年11月04日

「沈まぬ太陽」

昨日の文化の日。

近所の映画館に「沈まぬ太陽」を観に行ってきました。

ネタバレを含むことになるかと思いますので、もし感想を読んでやってもいいよ、と思われる方は、「続きを読む」をクリックしてみてください。


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2009年06月06日

「I Come with the Rain」

今日から公開の映画「I Come with the Rain」を観てきました。
以下ネタバレあるかもしれないので、ご注意ください。



…なんとなく言いたいことはわかるんだけどなー、うーん…という感じの映画でしたね。

PG-12ということで、猟奇的な場面が多いのは覚悟の上でしたが。それもいい加減最後は飽きてきたような(もういいよ、という)。
なんだろ、先日の「天使と悪魔」を見たときも思ったんだけど、最近の外国映画ってクドくないですか?最後のほうでこれでもかこれでもかと、ガンガン迫ってくるような表現をするような。
たいして数を見ていない私が言うのもアレですが。
とりあえず、男の裸はもういい(笑)。

そして今回も「天使と悪魔」のように(同列にするわけじゃないけど)、ある程度の宗教的素地がないと、ちょっとわかりづらいかもしれないですね。

ラストシーンは、簡単に言っちゃえばPTSDをしょったクラインが、十字架型に打ち付けられているシタオの姿を発見して、それに救いを見出す、ってな解釈でいいのかなー?よくわからん。

ただ、どんな解釈をするにせよ「おいおい、ここからがスタートじゃないのか、この話?!」という気分になっちゃうかと思います。最後はいささか、2時間かけた壮大な序章を見させられたような気になっちゃいました。

わからんと言えば、ス・ドンポがなぜあんなにリリに執着しているのもよくわからなかったし、クラインが依頼主から金に糸目はつけないって言われてるのに、なぜあんな安アパートに引っ越して、わざわざ自分の具合を悪くするようなマネをしたのかも、よくわかりませんでした。そのまま5つ星ホテルにいたって支障はなかったんじゃないのかなー?

ま、それもともかく、最大の謎はシタオのキャラクターでしょうか?
彼の父がクラインに仕事の依頼をするときに、息子の性格をちょっぴり語って、その後ミンダナオ島で事情を聞くぐらいしか、シタオのバックグラウンドがほとんど出てこないんですよね。
映画では超人的な扱いをされているので、それはそれでいいかもしれないんですが、もう少しなんとかしてくれないと、ただそれだけの人、で終わってしまいそうなんですね。それが上に書いた「宗教的素地」に繋がるのかもしれないけど。

とりあえず続編があるとかいう話は聞いたことがないので、これはこれで終わりなんだろうなー。なんか解せないなー(笑)。

今回のこの映画、友人が誘ってくれたのですが、そうじゃなかったら観なかったかも。それは感謝感謝。

俳優さんたちは、この大変な映画で、ものすごく頑張ったことだろうと思います。何しろ絶叫的シーンが多いので、喉大丈夫?と心配になるような(笑)。特に木村拓哉さん…。
今回の映画の木村拓哉さんは、なんつってもセリフがほとんどないので、よく言われる「キムタクはキムタクにしか見えない」ことはないと思います。身もフタもないこと言ってるような気がしますが。

個人的に、イ・ビョンホンさんが原田泰●さんにしか見えなくてどうしようかと…(笑)。私は役者の原田●造さんが大好きですが。

さて、最後にひとこと。
ウジもイヤだけど、ヒルもいやだー!

そんな映画です(どんな映画だよ…)。
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2009年05月24日

「天使と悪魔」

お友達が「招待券もらった〜」ということで、久しぶりに映画を観てきました。「天使と悪魔」です。

実はけっこう、トム=ハンクス好きな私。でもこの映画は、ちょっと機会が掴めそうになかったので、観られないかと思っていました。ナイスなタイミングでお誘いを受けて、嬉しかった。

前作の「ダ・ヴィンチ・コード」も観てまして、そのときの日記がこちら

観るつもりがなかったので、今回はまったく予備知識を持たないまま、映画館に行きました。せいぜい「ダ・ヴィンチ〜」より前の話だよ、というくらい。

この先、ネタバレを含むかと思いますので、ご注意ください。



さて。

今回はヴァチカン市国での話。法王が崩御して、コンクラーベが行われようとしている正にそのとき、ヴァチカンを震撼させる事件が…!
てな感じです。そのためにラングドン教授、朝も早よからハーバード大学のプールで泳いでいるところを、ヴァチカンくんだりまで連れて行かれます(笑)。
そのころスイスの原子核研究所では、実験により得られた世界創生の秘密を握る反物質が盗まれる事件が起こり、ヴァチカンへの脅迫にそれが使用されたことが明らかになります…。

と書くと、とてつもない大事件なのですが(いや実際大事件だけどさ)、映画の実際のノリはなんというか、割と2時間ドラマっぽいような感じでした。

これって実は「ダ・ヴィンチ〜」のときにも感じたのですが、今回のほうが前回に比べて蘊蓄よりも走り回るシーンが多かったせいで、余計にそう思えたのかもしれません。
行動派の学者といえばインディ・ジョーンズですが、ラングドン教授もだんだんソレに近くなってきたような気もします(笑)。ローマの町を走り回り、ドンパチに巻き込まれカタコンベに逃げ込み、書庫に閉じ込められて本棚をぶち倒し、教会から教会への抜け道を駆け抜け、その合間に頭脳を働かせ…。

学者も大変です。

スイスの物理学者であるヴィットリアと共に行動しますが、ラブのラの字もなく。まあ、周りが坊さんだらけだから、ここでラブが芽生える暇はないか…。

「ダ・ヴィンチ〜」でもガンガン人が犠牲になりますが、今回もそうでした。人質もともかくヴァチカン警察の刑事とか、スイスガードのトップとか…果ては請負暗殺者のアサシンまで。あー、その車乗ったらダメーと思った瞬間に、車は爆破されていましたね(笑)。

というわけで、最後のほうでこれでもかこれでもかと、どんでん返しがやってきます。もういいよ、と思うくらいに(笑)。
こんな感じなので、なんだか2時間ドラマっぽく感じてしまったのかもしれません。

今回の「イルミナティ」というネタ、なんとなく聞いたことがあるようなないような、くらいの知識はあったのですが、謎という点では前回よりは複雑じゃなかったかな。暗号を解くというところに重きが置かれているので。
そういう意味では、ストーリーはなかなか面白かったです。

ただ、例によって前回も思ったけど、やっぱり10億人のカトリック教徒を支えるヴァチカンという国の実感が、微妙にピンと来づらいですよね。宗教的素地がある人は、もっと何か深く映画に込められたものが理解できるのかもしれません。
だいたいさ、実際にコンクラーベがニュースになったとき、日本では「根比べ」ってダジャレ飛ばしてた人、多かったよね…ダメじゃん(笑)。

いっそ次の舞台を日本の寺にでもしてもらえばいいんじゃね?とアホな感想を言い合った、私と友人でした。す、すみませ…。

今回、映画館では初めて、吹替版てやつで映画を見ました。そんなわけで、あの坊さん役をユアン・マクレガーがやってたことを今さっき知りました(そういう問題じゃない)。
字幕を目で追わなくていいのは、確かに楽ですね。特にこの映画はスピーディに進むので、置いて行かれなくてよかったかも。
ただ「反物質」が英語でなんて言われてるのかが、妙に気になりました(笑)。べ、別にどうでもいいんだけどさ。
あと「スイス衛兵隊」ってなー…いやまあそうなんだけど、「衛兵隊」ってなんか言いづらそうだから、「スイス・ガード」でいいじゃないって思ってました。それだけ(笑)。

ところで、この映画はローマの町の美しい教会や彫刻がたくさん出てくるので、ヴィジュアルはとても綺麗な映画です。ローマに行ったことある人などは、ここ!ってわかって面白いかもしれないですね。
サン・ピエトロ広場って、一度行ってみたいな…。
タグ:天使と悪魔
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2009年03月07日

「ヤッターマン」

今日の東京地方は、久しぶりの晴れたお天気になりました。

春の陽気の中、気持ち良く電車に乗り、待ち合わせの場所へ。
友人とはかれこれ3か月前から、今日の公開日に「ヤッターマン」を見ようと約束していました。なんでそんなに気合い入れてんの?という感じですが、そうでもしないとなかなか集まれない人たちだったんですよ。もちろん「ヤッターマン」は楽しみだったので、早く見たーい!という気持ちもありました。

見るつもりだった上映時間の、1時間半前にチケットを取りに行ったのですが、さすがに公開日だったので混んでましたね。いつもは後ろのほうの席で見るのだけれど、この日はずいぶんと前のほうになってしまいました。
でも、後から考えるとそれが幸いしたかも。

さて「ヤッターマン」ですが。

こんなに何度もお腹痛くなるほど笑った映画は、久しぶりでした!
てか、やればできるよ、日本映画!超娯楽大作も作れるって!!
なんかね、もうね、すごかった(笑)。何もかもが、すごかった。

この映画は、小さい頃「ヤッターマン」をテレビで見ていた世代の人すべてに見て欲しいです。よくぞここまで、実写を仕上げたものです。お見事!

映画のストーリーは、アニメ「ヤッターマン」のテンプレな話を2時間に仕立てた、という感じです。
なので、話も単純に楽しめます。
その合間合間に散りばめられている、さまざまな工夫が!これがもう!
アニメにもあった、無駄な(笑)アップなども、ばんばん出てきます。
ゾロメカも、ケンダマジックも、シビレステッキも出てきます。
全国の女子高生のみなさんも、ブタもおだてりゃ木に登るも、ポチっとなも、全部出てきます(もういい)。

どの俳優さんたちも、楽しそうに演技されていて良かったですね。
深キョンのドロンジョ様には期待していましたが、それ以上の仕上がりでした。これ見るだけでも価値がある。胸の谷間が素敵!きゃ(何)。

どうでもいいけど、ドクロベエ様の中の人、本編から何十年も経って再び、ドクロベエをこんなに熱演するとは予想もしてなかっただろうな〜、と思いました。ま、こっちもまさか実写映画になるなんて思ってなかったわけですが(笑)。

ともあれ、作り手が元の作品をものすごくリスペクトしているのが伝わってきて、それが良かったですね。アニメや漫画の実写版というのは、本当はデリケートで難しい作業なんですが、なかなかそれを理解していない作り手が多くて。
「ヤッターマン」は、その元のエッセンスを見事に汲んでいました。

比べるのもアレだけど、アメリカで作った「ドラ●ンボール」なんて、予告を見ただけで妙に悲しくなってくるのに…(と、私の周囲は皆、口を揃えて言ってますが)。

ところで、映画は静かに黙って見るもののはずなんですが、この映画に限ってそれは無理でした(笑)。こういう映画なので子供が多かったのですが、子供たちが喋ってても気にならないくらい。てゆーか、大人の私たちもいろいろ突っ込まずにはいられないし(笑)。後ろや近くに、ヤッターマン1号のファンの女の子たちがいたらしく、1号が映るたびにきゃあきゃあいろいろ騒いでいたのですが、それですら映画の相乗効果?!と思うくらいの楽しさでした。

ホント、日本映画としては珍しい部類の映画に仕上がってると思います。
迷ってる人は、ぜひ見るべき!「ヤッターマン」の回し者じゃないけど(笑)、私ももう1度映画館に行きたいです。

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2009年01月18日

「ザ・ムーン」

この土曜日はなぜか、観劇の後に映画鑑賞。

1月16日に公開されたばかりの「ザ・ムーン」(原題:IN THE SHADOW OF THE MOON)を観てきました。

文系の宇宙好きの私としては、ずいぶん前から気にかかっていた映画でした。夕方の時間に間に合えばと電車に乗ったら、ぜんぜん間に合う時間だったので(笑)、出かけたついでに観てきました。これを逃すと、ちょっと機会がなさそうだったしね。

ちなみに、公開されたばかりだけど、映画館が混雑していることは考えてませんでした。実際、さほどの入りでもなかったし…ま、ある意味マニアックな映画だもんね。こんなものだと思います。

この「ザ・ムーン」という映画は、人類が月に立つことを目指したアポロ計画のドキュメンタリーで、実際に月に行った宇宙飛行士たちが出演し、インタビューに答えています。初公開の映像もあったとか。確かに、CBCやNBCの当時のニュース映像などは、初めて見ました。

アポロ計画とは言いますが、やはりメインは初めて月に降り立ったアポロ11号の話です。この飛行の映像に伴い、このときの宇宙飛行士(アームストロングは除く)と、この後のアポロで月に行った宇宙飛行士が、当時のエピソードや感想を話してくれます。

そんなわけで、時系列がときどきわからなくなることがあったかな。11号の途中で13号のエピソードが入ったりするので。この辺りのアメリカの歴史(当時のベトナム戦争の話などもされる)が頭に入ってないと、少々理解しづらいところがあるかもしれません。冷戦という時代が遠くなってしまった今、特にね。わかりやすいということでは、以前放送されたドラマ「人類、月に立つ」などのほうがわかりやすいかも。ま、これはドラマだけど。

ただこの映画を見ることによって、アポロ計画、引いては戦後の宇宙計画に興味を持ち、調べて知識を増やすということができるのではないでしょうか?そういった意味では、入門編としていいかもしれません。いろんな人に観てもらいたい映画です。

この映画を観ていて強く思ったのが、生でこの臨場感を味わってみたかったな、ということ。さすがの私も生まれる前の話なので、このときのことは両親や年上の人に聞いたことしか知りません。
でも、発射台を見守る人々の表情、着陸したときの喜ぶ姿、帰還したときの晴れやかな笑顔、そういうのを見ていると、私が生まれてから世界がこんなに一体化したことがあったかな、とふと思ったのです。

11号で月に行った宇宙飛行士たちは、その後各国を凱旋旅行したそうなのですが、そのときに「アメリカ人はよくやった」というよりも「我々人類はよくやった」と誰もが口にしたそうです。これほど人種ではなく人類としてどの国も一致したことは、あのとき以外にないと感想を述べていました。

そしてまた、地球はなんと小さくもろい星なのだろうと感じた宇宙飛行士もいたそうです。美しく、小さく、儚い存在。宇宙空間の中の地球は、そんな星なのだそうです。

映画の字幕にもありましたが、彼ら以降、月に降り立った人類はいません。
あの60年代の勢いはなんだったのだろう。冷戦という状況下で、国の示威行動としての競争が激しかったのが最大の要因なのでしょうが、それでもなお、月へと人を導いたあの情熱はなんだったのだろう、と改めて感じました。

ま、現実的な視点から見ると、今やどこの国にもそんな莫大な予算は出せないでしょうからね…もちろん「月に行くことが何の役に立つ」という人もいるでしょう。当時のNASAの技術、今のスペースシャトルを飛ばす技術も、実際に生活面で生かされているものも多いのですが(レトルトパックとかね)、予算的には到底見合わないだろうしね。

でも、それでもなお。
個人的には、再び人類が月に降りるその瞬間を見たいと思います。生の映像で見てみたい。自分は行けないし(笑)。今だったらハイビジョンカメラとか、いろいろあるしね。すごい映像が見られそう。
そして、そんな夢を見る子供たちがたくさんいたっていいじゃない。いつか月に行くぞ、と夢を見る子供たちが。
そんな風に思います。

映画の中で、月面で活躍する宇宙飛行士の姿がたくさん見られますが、そのときの月の地表のなんと冷たく、美しかったこと。暗い宇宙空間と、白い月の地表のコントラストは、見事なものでした。
その月の地平線から昇る地球の姿は、映像で見ても言葉に尽くせない美しさです。これは先日、日本の月探査機「かぐや」の映像でも見ることができたけどね。それが、アポロ以来だったかな、確か。

アポロが月に降りた時代の地球と現在の地球とでは、公害や地球温暖化のせいもあり、かなり様相が変わっているそうです。
そんな地球の姿をも考えさせてくれる、月という一番身近な存在。
今夜も夜空に浮かんでいる、あの星に行ってきた人たち。

素敵な映画でした。
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2008年07月12日

「クライマーズ・ハイ」

今年はあまり映画を見る機会がないのですが、今日は久しぶりに映画館に行ってきました。
今日の映画は、先週公開された「クライマーズ・ハイ」です。
観客はだいたい30代から年配の方が多かったです。ネットのニュースにも載っていましたが、あの日の記憶がある年代が中心、ということですね。
以下、少々ネタバレ有かもしれませんので、ご注意ください。



以前テレビドラマにもなったこの作品、私もテレビ版は見ていました。原作は未読です。
テレビ版との最大の相違は、悠木の家庭環境ですね。テレビ版では家族が出てきましたが、映画では最初と最後に息子が出てくるのみです。なので、初めてこの作品に触れた人には、悠木と息子の関係性が若干わかりづらいかもしれません。映画の中でも、詳しい説明がないので。
それから、悠木の母親についての話は、テレビ版では出てこなかったように思います。
(どうでもいいけど、最初のシーンで息子が被っているタイガースのキャップは、あれは当時ものなのかな…?ちょっと違うように思ったんだけど)

テレビ版の悠木もよかったですが、個人的にはこの映画版の悠木のほうが私の好みには合ってたかな。堤真一さんの悠木は、新聞を作るということに対する姿勢が、よく出ていたように思ったので。家族とのシーンが無かった分だけ、映画版はそちらがより強調されていたのではないでしょうか。
ただ、安西とのシーンが少なかったので、安西がどんな人間なのか、悠木との関係はどんなものだったのか、その辺りがわかりづらいので、それは悠木という人物を描く上で、少々残念だったような気がします。

やはり新聞社内に置かれるポイントが高かったのか、テレビ版よりは新聞社内の人間関係は理解しやすいように感じましたね。登場人物が多いので、覚えきれるかどうかは別問題だけど(笑)。
佐山は、堺雅人さんのあの表情で演じられると、迫力がありましたねー!等々力は印象が強いです。あと整理部のふたりもいい味を出していました。
テレビ版には出てこなかった、女性記者の玉置も印象に残ったキャラクターです。

悠木の過去に関することで登場する、元秘書の黒田なんですが、こちらもテレビにはなかったキャラクターですね。けれど、先程も書きましたが、悠木の家族関係の描き方がどうも微妙だったので、このキャラクターも生かし切れたのかどうか。
若干、中途半端だったような感じです。社長もなー。テレビ版以上に変な人物になっていたのはいいとは思うんですが、変さのほうが強調されていて、結局のところどんな意味でのワンマン社長なのかは、ちょっとわかりにくいかもしれませんね。

公開前に紹介記事で読んでいましたが、事件発生時などのカメラワークは素晴らしかったですね。「ER」のような全方位型のカメラワークでしたが、それだけ迫力がありました。
事故発生時にニュースを読んでいた元フジテレビの露木アナウンサーが本当にニュースを読むと聞いていて、どんなだろう?と思っていたのですが、違うニュースだったので微妙に残念…。
最後のほう、悠木が社を飛び出すシーン、やられた!って感じでした。あの、被害者の方が書いた遺書は、この事故が語り継がれている間は、絶対に絶対に忘れられない一文だと、改めてそう思いました。

悠木が決断に踏み切れなかったこと。
この事故から四半世紀近くが経ち、すでに「歴史」となりつつあります。
「歴史」と思う立場からならば、ここで打っておけばよかったじゃないかという話ですが、渦中にいる時点ではその後の展開を予測するのは確かに難しかったでしょう。
「歴史」を考えるということは、「もし自分がその場にいたら」と想像することなんだと、今回この映画を見て、そんなことを思いました。
というのは、私も実は、この事故を正確にはオンタイムで知らないからです。そのことについては、以前の日記に書いてあります。
後から事故の詳細を知った者のひとりとして、あの日あの時誰もが感じたことを、後から想像するより他にありません。
ただ、それだからこそ、もし興味を持つ「歴史」があれば、それについて考えてみなければならないと思うのです。
この事故に限らず、「歴史」というものは。人間が歩んできた道なので。

それにしても、あの事故の現場は、よく作ったなあ、と。実際はもっと凄惨だったのでしょうが、映画内であれだけ作れれば凄いと思いました。

私の一番年下の友人は、既にこの事故のことを知らない若さです。
最初にも書きましたが、この映画の主な観客は事故を知っている世代だけれど、できたらそれ以外の、若い人たちにも見て欲しい映画だと思います。

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2007年11月02日

やじきた道中 てれすこ

昨日は「やじきた道中 てれすこ」の試写会に行ってまいりました。
そんなわけで、日本シリーズが見られなかったのですが。

現時点では公開前なので、以下ネタバレがかなりあると思います。ご注意ください。


公式サイトのトップページで勘三郎さんがおっしゃっているとおり、肩の力を抜いて、江戸時代にタイムスリップするような気持ちで気楽に見るのがいい映画でしたね〜。今時こんなところが残ってるんだ!と驚くくらい、道中の背景がすごく綺麗でした。
だからネタバレといっても、別にここに深い意味がある!…とかっていうんじゃないんですが(笑)。

話の流れは、やもめの弥次さんが馴染みの女郎お喜乃の足抜けに手を貸し、幼馴染で舞台役者の喜多さんが、舞台で大失敗したのを機会に、一緒に道中に加わって…という感じ。その道中で起きる様々な出来事が、笑いを誘います。

ホントに面白くて笑った場面が、多々ありました。さりげない豪華キャスティングで芸達者な役者さんがたくさん出演していて、いちいち面白いんですよね(笑)。細かいところのエスプリが良く効いている作品です。

ただ、時代劇好きな人にはたまらないですが、反面あまり時代劇を見たことのない人には、その面白さがわからないところもあるかな、とは思いました。例えば最初に出てくる女郎の小指の意味や、高師直を「刺し」ちゃったことなど。なんで女郎の小指がこんなにいっぱい?とか、そこで刺したからどうなんだ?と疑問を持ってしまったりしたら、あんまり笑えなくなっちゃうかな、と思います。ま、時代劇を見ない人は、そもそもこの映画を見ようとは思わないだろうけど(笑)。

あと、そもそもの「てれすこ」ですね。「てれすこがすてれんきょう」の元ネタを知っていたほうが、断然楽しめるでしょう。私もネタは知ってるけど、実際この落語を聞いたことがないんですよね。聞いていたら、気がつかなかったところがもっと面白かったかな?という気がします。きっともっと隠しネタがあったに違いない…と思う…。

最後少々「夢オチ」的なところがありまして。勘三郎さんの「この映画の話はずいぶん前からあったけれど、息子に先を越された」というコメントを新聞記事で読んでいたのですが、あの映画も最後夢オチっぽいとこがあったよなあ…と思って。現代版の弥次喜多道中は、何かそういう方向に流れていきやすいのかな?(笑)

それにしても、勘三郎さんは不思議な役者さんですね。役によって年齢も違って見える…この弥次さんはどこか年齢不詳なで、若くも見えれば歳取っても見える、でもそれが弥次さんの個性のように感じられました。不思議といえば、柄本明さんも不思議な役者さんですが。ついでにキョンキョンも…。

そんな、不思議な役者さんが演じる、不思議な話だったように思います。我ながらよくわからない感想ですが、ホントにとっても面白い映画だったことだけは確かです(笑)。
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2007年10月06日

「HERO」

公開から既に一ヶ月ほど経ってしまっていますが、今更ながらに「HERO」を観に行ってきました。
ま、この規模の映画だったら、早々に上映が終わったりしないだろう、という読みも有り(笑)。

今回の映画版、先日リピートされた「山口」編の続きということになります。6年振りに久利生が東京に戻ってきて、そして担当する事件は如何に?と、端的に言えばそんなストーリーです。

脚本は福田靖さんですが、やはりこの方はこういった群像劇(っていうのかな)が上手いですね。スタッフも最強チームを持ってきて、何もかもがすごい出来になっていたと思います。ただ、同じチャンネルで放送していた某「踊る〜」に印象が近いと感じたことは否めません。ま、元々コンセプトが似てるドラマだから、これはしょうがないかな。逆に、こういったドラマを作らせたら、今はこのチームに敵う者はいないだろうとも思いますね。

このテのドラマは、主役の力も然ることながら、脇役をどう上手く使っていくか、というところにキーポイントがあります。
TV版の放送時にも、脇がすごいな〜と思っていましたが、今回もそのチームワークは最高でした。そして、映画で登場する弁護士、議員も素晴らしく上手く回っていて。法廷の対決シーンは、圧巻でした。

でも写真…835人も調べる前に、まず真っ先に今現在身柄確保されている人のを調べるんじゃないの?と思いましたが、まあそれは物語の盛り上がりってことでしょうか(笑)。

最近、同年代の殿方にすごい人気があるらしい木村拓哉さん、私はSMAPファンだったので(過去形?・笑)ずっと彼のドラマは見ていましたが、やっと代表作が出来てよかったね、という感じ。若い頃は恋愛ドラマが多かったし(恋愛ドラマって汎用にはならないからね)、30代までにこれっていう役がないと先が心配と思っていたのですが、今回最初のシーン、久利生の部屋に通販グッズが届くところで、おお!って感じが来ましたね。久利生公平というキャラクターは、役を自分に引き寄せるタイプの彼に、着かず離れずで一体化している感じがするので、やっとそういったキャラに出会えて良かったと思っています。
しかし…この人、いったいどこまで若返る気なんだろう…?30代になってから、どんどん若返っているような気がするんですが…(笑)。

久利生に対する雨宮役の松たか子さんは、TV版よりチャーミングな感じになってたかな。雨宮の久利生に対する気持ちがはっきりくっきり描かれてしまったのは(また逆も)、ちょっと残念な気もしましたが(この類のドラマの恋愛は「で、どうなのよ、このふたり!」的なところがいいと、個人的には思うので)、雨宮のキャラからすると、やっぱり決着するのもむべなるかな、という感じ。彼女は逆に、ショートヘアだと老けて見えるんだけど…(苦笑)。

このふたりが締める映画のラストシーン、正直某「ミッション・イン〜」という映画をを思い浮かべてしまいました。なんじゃあの、ハリウッド的な締め方は(笑)。

ともあれ、映画を見終わった後、素直に「面白かった〜!」と言える作品なのは、間違いないと思います。映画がエンタテイメントならば、それにはぴったりの作品ですね。

ところで、個人的には、次席検事と弁護士の間に昔何があったのかを見てみたいと思っています。2時間ドラマでぜひ!(笑)
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2007年08月26日

「オーシャンズ13」

今日は「オーシャンズ13」を観てきました。
ホントは先々週ぐらいに観に行こうと思って映画館まで行ったのですが、超混雑のため予定の時間までにぜんぜん間に合わずに、仕方なく引き上げて(笑)。ま、近所なのでぜんぜん構わないんですが、改めて先程、映画館に行ってきました。3週目に入るってこともあって、半分ほどの入りでしたね。真昼間だしなあ。

さて「オーシャンズ13」。
今回のストーリーは、ざっと言えば、仲間の敵討ちをするためにオーシャンズが集結し、敵に立ち向かう、というもの。至ってシンプルな構成です。

前回の「12」が、自分的には正直あんまり面白くなくて(というか、ほとんど覚えてない)。今回はどうかな〜?と思っていました。

が、予想を越えて、楽しい作品に仕上がってました。

なんというか…だんだん「必●仕事人」みたいになってきたな〜、というのが、観終わった後の印象(笑)。「定型」の時代劇が好物な人には、とても楽しめるんじゃないかな、と思います。私は「定型」の時代劇が大好物ですので、面白かったです。

私的に今回のポイントは「女が出てこなかった」ことですね。あ、敵方の秘書としてひとり登場してはいますが、オーシャンズの側にそれがいなかった、ということ。別に女の人が出てきても構わないんだけど、決してジュリア・ロバーツが嫌いなわけでもなんでもないんだけど(笑)、今回の話に限っては、もし登場していたらちょっと違う方向に進んじゃったかな、と思うので。そういった余計な要素を排除して、仲間を助けるのにどうするか、というホントにシンプルな一点を追求した話になったから、よかったと思います。ちょっとしたところに出てくる、オーシャンズの感情を表わす場面が、とてもいい感じでした。

なので、ジョージ・クルーニーもブラッド・ピットも、格好良さ倍増だった気が(笑)。ジョージ・クルーニーはちょっと痩せたのかな?そして、こんなにブラッド・ピットを格好良く感じたのは、初めてかもしれません(笑)。端々に出てくるダニーとラスティの粋な会話が、すごく格好良かったです。
マット・ディモンは、やっとお父さんの手伝いができるようになってよかったね、と…今回、妙に可愛らしかったなあ(笑)。

アル・パチーノも憎憎しい悪役を憎憎しく演じていました。アンディ・ガルシア演じるデニーも、なんか悪いばっかりじゃないのね、というイメージに変わり。うまく作ってあるな〜、と思いました。

ところで。
それにしても今回、やたら日本がフューチャーされているのは、どういうこと?(笑)「14」があったら東京でやりたい、なんてことを、ジョージ・クルーニーが言ってたかと思いますが、なんだかな〜(笑)。日本酒の銘柄まで出てきたのにはびっくりした。最初の「玄米茶」で驚いたけど。
なんかもう、もしやるならいっそ、木●拓哉さんでも出してやってください…とちょっと思いました(個人的に見てみたい気がする。日本じゃあんまりこういう役、演れないからね、彼は…)。

とにかく、単純な話なので、肩肘張らずにリラックスして楽しむことができる映画です。DVDが出たら、家でゆっくりと寝そべりながら、もう一度観てみたいな〜と思いました。


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2007年05月08日

「俺は、君のためにこそ死ににいく」

友人が試写会に誘ってくれたので、会社の帰りに見てきました。
そういう機会でもない限り、見ない映画ですね…「見ない」じゃなくて「見れない」んですが。

映画を見ながら、一刻も早く(映画の中の時間で)8月15日が来て欲しいと思っていました。
何が起きるか分かっているからこそ、切なく感じてしまうことがあります。

とても感想が書きにくい類の映画です。話の内容に関して触れていくと、どこまでも深くなってしまいそうで。
ただひとつ書くとすれば、どうして日本はこんな消耗戦に突き進んでしまったんだろう、ということです。
第一次大戦から戦争は物的にも人的にも大量消費の方法になってしまいましたが、その最終形態のひとつが特攻という形で現われてしまったのだろう、と。
突き進んでしまったことについての要因は様々な観点から論じられていますが、そのことを考えていくのが、戦争を知らない世代の役目ではないかと、個人的にはそう思います。


さて、映画ですが。
構成がちょっと良くなかったですね。様々な形での「特攻」を描くのはいいのですが、その並べ方が少々分かりづらかったように思います。ただでさえ登場人物を見分ける特徴がないので(戦争映画はどうしてもそうなってしまいますが)、誰が誰のことやら、と混乱してしまうところがありました。もう少し誰かピンポイントに絞って描いていったほうが分かりやすかったのでは、と思います。そして、これは仕方がないことかもしれませんが、話が少し急ぎすぎてたかな。流れが早い場面と遅い場面が混在しているので、戸惑いがありましたね。

で、急ぎすぎていたので、細かいところの説明が足りなかったかもしれません。私が引っかかったのは、特攻隊員から預かった手紙をトメさんが郵便局に持っていったときに、憲兵に捕まる場面。手紙を持ってったくらいでどうして捕まるの?と若い世代の人には思われないか、と…まあそんなこと言ったら「憲兵って何?」ってことまで疑問になりかねないですが。私が心配性なだけかな?(苦笑)。

画面は素晴らしかったです。空襲の場面、特攻の場面。CGなのはわかっていても迫力がありすぎて、もう見なくていいと思ったほどに…現実はあんなものじゃなかったでしょうが…すごかった。すごくて、いろいろ考えさせられました。
飛行機も…なんというか、よくあんなのが飛んだよね(汗)。コクピットもすっかすかだし…風防空くんだ!って驚いた。戦闘中に風防空いて大丈夫なの…?(そんなに高度がないだろうから、いいのかな?)
そういうものをリアルに再現してくれるのは、直接知らない私たちにとっては、いいことですね。

役者さんの表情も演技も良かったですね。並べられているエピソードのひとつひとつが、涙を誘うものでした。現実にこうして飛び立っていった人がいるということの臨場感は、十分に感じられました。
岸恵子さんは、流石です。高校生の娘さん役の女優さんが良かったな。

あとは…個人的に主題歌が(苦笑)。歌入ってなかったほうが、よかった気がする…それまでの緊張感がぶつっと切れちゃって、何か違うものを見ていたような気になっちゃって(苦笑)。正直、ちょっとこの歌は違うだろう、と思いました(B'zは好きなんですけどね)。

試写会の会場は、やはり年配の方が多かったですね。郊外で平日の夜の試写会だったからかもしれないけど。でも若い人たちも真剣にこの作品を見ていて…こういったものをきっかけに、歴史に興味を持つようになればいいかな、と思いました。
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2007年04月28日

「ゲゲゲの鬼太郎」

ゲゲゲの鬼太郎」は、予告を見て是非見たかった映画です(笑)。

前知識は予告ぐらいで、それで想像を膨らませて見てみたのですが、予想をたがわぬ創りの映画になっていました。

とにかく、この映画はキャラありきです。

鬼太郎がこんなにいいヤツじゃないとか、この甘酸っぱい恋はなんなんだ?とか、そういうことはどうでもいい(断言)のです。

ネズミ男、猫娘、砂かけばばあ、子泣きじじい、一反木綿、ぬりかべ…そして目玉おやじ。よくぞここまで、作りこんでくれました。そして、この人たち以外には考えられないキャスティング!

他のキャスティングもホントにこれ以上ない!という感じなので、それを見るだけでも一興です。あまりに皆似合いすぎていて、鬼太郎がいちばん印象が薄かったんじゃ…?というくらい(^_^;)あ、ウエンツくんの鬼太郎は、とても良かったと思いますよ。なんつっても、髪の毛飛ばしたあとが…(笑)。

ストーリーよりも、ついそういうところに目が奪われてしまうのですが…お話は単純明快でわかりやすかったですね。ちょっと甘酸っぱくて照れちゃいますが(^_^;)それも一興かと。

それにしても、ネズミ男…(結局キャラの話)。子供の頃、私はこのネズミ男というキャラクターがとても怖くて、ほとんど生理的嫌悪感と言ってもいいくらいに(笑)、画面に出るたびにテレビを消したりチャンネル変えたりしていたほどでした。この映画でも、見事にそんなネズミ男に!もう、傍寄るな!って感じ(笑)。

猫娘の田中麗奈ちゃんも、見事に猫娘でした。ひとつひとつの動きに目が奪われる…!あのちょっぴりエロい衣装も可愛いかったですね。

目玉おやじは…目玉おやじのお茶セットが可愛かったですよ!あれ、セットにしてフィギュアで売ってくれたら買うのに!ああ、本物のおやじが動いている…!と感動しました…いや、マジで(笑)。おやじだけはアニメからずっと同じ人が演じていらっしゃいますが、それだけに、おやじを見るだけで感動、という気持ちでしたね。

「鬼太郎」は白黒アニメから動画化が始まり、現在でも現在版のアニメが放送されていますが、時代に合わせて少しずつ変化しています。今回の実写化も、その変化のタイミングとして、ちょうどいい時期だったのかな、と思います。時代は移っても、妖怪たちに心魅かれる人間の本質は、まだまだ変わっていないということでしょう。

お子様よりも、大人が楽しめる実写(いい意味でのB級映画のような)作品でした。
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2007年03月10日

「バッテリー」

あさのあつこ原作・「バッテリー」、公開日の今日、見に行ってきました。

同じ野球スキーの友人から「こういう話があるよ」と教えてもらって、原作を読んだのが、ちょうど3年ほど前、最終巻が出たころでした。読んでみたら話の中であんまり野球はやってなかったけど(笑)、彼らのもどかしくて切ない話には、とても心魅かれるものがありました。

今回の映画化にあたっては、過大な期待はすることなく、そして余分な知識も入れたくなかったので、映画に関して何も調べることもなく、真っ白な心持ちで見に行こうと思っていました。

懐かしい感じのする映画でした。

眩しい日の光、どこまでも青い空。その下で野球をする彼ら。ひまわりの咲き乱れる空き地で、三角ベースをしている彼らを見ているだけで、映画を見に来た甲斐があったと思いました。

主人公の林くん、これが初めての映画出演ということでしたが、表情がよかったですね。というか、原作ではモノローグであるところがほとんど表情の芝居だったので、すっごい難しかったんじゃないかな?それをとても素晴らしく演じきっていました。

対する豪ちゃん役の山田くん。笑顔がとても素敵でした。実際野球をやって(しかもキャッチャー)いるとかで、どうしても豪役をやりたかったという彼は、もう正に豪ちゃんてコレ!という感じの演技を見せてくれました。

ホント、キャスティングはよかったな〜。どのキャラクターも。個人的に菅原文太さんの老けっぷりに少々ショックでしたが(致し方ない・笑)。

原作ファンとしては、少々負に落ちない箇所もあり(巧父・広が、まさかあんなまとめ方をするとは)、また吉貞がいなかったこともがっかりでしたが(涙。その代わり、沢口が吉貞を兼ねた感じに造詣されていました)、逆に原作で気づかなかったところを気づかせてくれた箇所もありました。そういった意味で、また違う「バッテリー」を見せてくれた感じかな。

野球のシーンは…あれは多少CG処理してあるのかな?ボール早すぎ…(苦笑)。林くんのフォームは、とても綺麗なフォームでした。あのまま投げればそこそこのスピードは出るんじゃないか、というくらい。相当練習したんだろうなあ。山田くんは、捕球し損なうシーンが大変だったんじゃないか、と思います。本能で捕りたくなっちゃうじゃん、やっぱり(笑)。

こだわってるのかな?と思ったのが、巧がいいボールを投げるときと、調子が崩れてガンガン打たれるようになったときと、リリースの位置が微妙に違ったような気がするんですよね。私の見間違いかもしれないけど…そこまでやってたら、すごいな、と。

初日だったこともありますが、映画館は満席でした。年齢層はけっこうバラつきがあったけど、やっぱり同世代ぐらいの若い子が多かったかな。同じ世代の子が見て、どんなふうに感じるんだろう…?
と、中学生時代なんて遠い時の彼方になってしまった私は、思うのでした…(笑)。
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2007年02月28日

「ナイトミュージアム」

最近、とあるきっかけで、すっかり試写会に応募するのが趣味となっている私。
今回は「ナイトミュージアム」の試写会に行ってまいりました。

ところで、普段こういうタイプの映画はあまり見ない私ですが、今回なぜこの映画の試写会に応募する気になったかというと、それは、私が見たかった俳優さんが出ていたからです。

その人は、ミッキー・ルーニー

「ナイトミュージアム」の試写会はあちこちでやってるし、これから春休みに向けて公開されたらたくさんの人が映画を見ると思いますが、その中でも彼を目当てに映画を見るのは、きっと私だけに違いないと確信しています(笑)。

ミッキー・ルーニーは、子役のときから映画界で活躍し、1930年代から40年代にかけて、ジュディ・ガーランドとのコンビで一世を風靡した役者さんです。戦前の話です。当然私は生まれてません(笑)。

彼を知ったのは「THAT’S ENTERTAINMENT」という、昔のMGMのミュージカル映画をまとめた映画(ややこしいですが)を見たことによります。私の大好きな映画です。

この映画に出ている俳優さんたちは、ほとんどが(私が見た時点で)物故されていたのですが、唯一(ってこともないけど、戦前に活躍したという観点からすればおそらく)存命中の役者が、彼。といっても、何年か前に「ER」にゲストで出ている見て存命中だってのを知ったのですが(^_^;)。その後ネットで調べても動向がよくわからなかったのですが、今回この映画に出演しているというので「まだ生きてるのね!」と驚いて(し、失礼)。御歳87歳になるそうです。今回の映画の中でもエンドロールのバックで踊っている姿が出ていて、まだまだお元気なようですね。それにしてもこれがきっかけなのか、さっき調べたら以前よりも情報が掴めて、割と最近になっても映画やドラマに出ていたということがわかりました。そして、8回も結婚していたことにびっくりだったよ(笑)。

ま、ミッキー・ルーニーの話はこれぐらいとしまして、映画本編の話。ネタバレにお気をつけください。

突拍子もない仕事をしようとしては失敗を繰り返す男が、息子のために就職しようと、アメリカ自然史博物館の夜警という仕事を得て、初めての勤務の日に起こった出来事が…というところから始まる、この映画。アメリカ映画の常として、だいたいストーリーは読めてしまうと思うのですが、見所はその夜の博物館です。

確かに、夜中に展示物が動いたら…と考えてみると、ちょいとおっかない(笑)。この映画ではそんなおっかないことが起こるわけで、そこはなかなかの迫力です。それを楽しむのが、この映画の真骨頂ですね。
動き出す展示物も、それぞれ特徴あるキャラクターで、そこがとても楽しかったです。いい味出してるな〜、という感じ。ティラノサウルス・レックスとあんなふうに遊んでみたい、とちょっと思いました(笑)。小人たちに狙われるのはイヤだけど…。

大統領に扮していたロビン・ウィリアムズも、素敵な演技でした。胴体をくっつける荒業には驚いたけど、ま、蝋人形には違いありません(笑)。

3日ほどで展示物を手懐け、老人3人組の悪巧みを阻止するのは、少々展開が早すぎるかな、という感じもしましたが、まあそんなものでしょう(笑)。それよりも、最後のシーンで、展示物ともども、みんなが楽しく動き回っているのが、こちらとしても面白かったです。

夜の試写会には珍しく、お子さんの姿が多かった会場内でした。でも、上映中は騒ぎ出す子もいなくて、みんな真剣に見ていたようですね。春休みにご家族で見に行くには、ぴったりの映画だと思います。映画館から出てきて、素直に「ああ面白かった!」と言える映画でした。

ところで海外では、博物館の中でキャンプをするという行事があるそうですね。展示物が飾ってあるところに寝袋を持ち込んで、夜の博物館を楽しむ…というような。日本でもやってるところがあるのかな?

私が子供だったら、行ってみたいような怖いような(笑)。
大人になった今でもできるなら、ちょっとやってみたいキャンプです。もしかしたら、この映画のように、展示物が話しかけてくれる(?)かもしれません。
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2007年02月07日

「ドリームガールズ」

ドリームガールズ」は、以前予告を見たときに、行きたいなと思っていたのですが、実際前売りを買って見に行くかというと自信がなかったので(苦笑)、ふと試写会に応募してみたんですね(つか、別の映画が目的で試写会を調べてたんだけど)。

そしたらそれが当たったので、友人を誘って見に行ってまいりました。

けっこう規模の大きな試写会だったようで、会場も大きかったですが、お客さんも満杯。この会場は久々だったので、なんだか懐かしかったです。

さて、映画ですが。公開前なので、ネタバレにはご注意ください。


ま、何はともあれ。

ビヨンセの痩せっぷり!すごい!

これはきっと、誰もが抱く感想でしょう(笑)。私としては、そこまで痩せなくても、と思いましたが、おそらくジェニファー・ハドソンとの(役柄的な)対比もあって、ここまで痩せざるを得なかったんでしょうね。

だもんで、うっかり神田●のちゃんに見えてしまった…(笑)。

見えてしまった、といえば、このドリームガールズちゃんたちを拝見して、つい思い出してしまったのはキャンディーズでした(笑)。

何かね、割と典型的なアメリカ映画というストーリーなので、内容についてはあまり述べることもない…というような感じなんですよ(苦笑)。最初からキャラクターたちの行く末が、おおよそ見当ついてしまうので。こうなってこうなってああなる、というのが、ほぼ予想どおり。強いて言えば、事前にジェイミー・フォックスのインタビューで「もう、これでもかというぐらいの嫌なヤツ」と聞いていたのですが、実際はそんなでもなかったじゃん、というくらいかな。ちょっと肩透かし(笑)。

が、しかし。それでまったく面白くないというのではなく、それをどう料理するのかが問題であって、この映画でのその料理っぷりは見事だったと思います。2時間と少しの上映時間が、長く感じられませんでしたしね。最後はやっぱり、ちょっとうるっときたし(笑)。もし予想のつく展開じゃなかったら、逆に気持ち悪くなるかも(笑)。

あとは、劇中で15年ぐらい?の年月が経つ(はず)なので、多少時代背景を知っていると、より楽しめるかもしれないですね。たいしたことじゃないですが、マーティン・ルーサー・キング師とか、ジャクソン5とか。

ともあれ、元がミュージカルであり、作りがミュージカル映画になっているので、セリフの途中でいきなり歌が入るというのが嫌な方には、お薦めできません(苦笑)。それがOKな方は、かなり楽しめると思います。ビヨンセやジェニファー、エディ・マーフィの歌声、音楽を楽しむだけでも、この映画の価値はあると思います。音の良い環境での観賞をお薦めします。

オスカーにかなりノミネートされているようですが、ジェニファーはけっこう固いんじゃないかな、という気がします。この映画で化けたようですが、それだけの演技を彼女はしていました。今、公式サイトで25歳と知って、たまげたくらい(笑)。この年齢であの円熟味はすごいですね。

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2007年01月03日

「大奥」

今日はレディースデーということもあり、近所の映画館に「大奥」を見に行ってまいりました。

映画の予告も見ていましたが、予想たがわぬ豪華絢爛な俳優陣と衣装でした。ここしばらく日本映画でここまでお金かけた映画はないだろうと思うくらい(笑)、すごかったですね。

ストーリーといえば、史実に実際あった「絵島・生島事件」を元に繰り広げられます。なんというか。

「お堅い学級委員に悪戯心でちょっかい出した不良が、逆に捕まっちゃってあらどうしましょう?」

…みたいな(笑)。

まあ、そこに大奥の女たちが絡んでくるわけです。

自分的に意外だったのは、月光院と間部越前があらまあそんなことに、というのと、月光院の弱弱しさ…かな。とにかく月光院のキャラ造詣がイメージと違っていて、ちょっと驚きました。ひいては絵島のキャラ造詣も同じで、なるほどそういう感じに純愛に持っていくわけですか、となかなかに感心しました。こういう角度からの見方もあるかな、という感じですね。絵島って、もっと不良っぽい(笑)女を想像していたので、その辺が意外。

「純愛」ということで、うっかり最後の方は涙しそうになってしまいました(単純・笑)。

女たちはともかく、それに相対する男たちが少々弱かったですかね…でもまあ、しょうがないかなという気もします(笑)。あの女たち相手では…特に宮路…(笑)。ある意味、彼女がいちばん難しかったのでは、と思います。

しかし、この辺りの話を見ていると、つくづく甲府宰相綱豊(6代将軍家宣)が長生きしなかったのが、不幸の始まりですね(笑)。もうちょっと早く将軍になってたりとか、もうちょっと長生きしていたりとかしてれば…とか、つい思います。歴史に「もし」はないのですが。

これだけの権勢を誇り、競い合った大奥の女たち、またそれを囲む男たちも、これから2年後の将軍逝去で暴れん坊将軍(笑)の時代が来ると、歴史の表舞台から姿を消していくわけです。諸行無常とは、まさにこんな感じですね。

ま、テーマは「大奥」なんで、そこまで考えなくてもいいんですが(笑)。

今回のこの映画、町方の風景が数多く映し出されますが、それが良かったですね。現代で言うバブル崩壊、町人文化の最後の徒花を見事に描いていたと思います。

ところで、個人的にひとつ。このキャスティングで構わないので、間部越前が能役者から伸し上がっていくドラマとか、見てみたいんですけど(笑)。意外にそういう主題のドラマってないですよね?つーか、そんなところが見たいのは私ぐらいですか、きっと…(苦笑)。




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タグ:大奥
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2006年12月09日

「武士の一分」

今日は友人と「武士の一分」を、某シネコンにて見てまいりました。

ここのところ、映画を見に行くのは近所の映画館にひとりでふらふら、という感じが多かったので、誰かと別の映画館に見に行くのは、なかなか新鮮です。

そしてMO●IXはウチの近所のシネコンに比べて、ずいぶんサービスいいし回りもいろいろデカくていいよな…と思う(笑)。

それはともかく。
公開2週目に入りますが、映画館の中はぎっしりと人が詰まっておりました。

映画を見た感想としては、感動のあまり涙が…!というほどのものではなく(苦笑)、割と淡々と話が進んでいくので、それにつられて、ああもう終わりか…っていう感じでしたね。

というのは、話はごくごくありふれたものだと思うんですよ。極端な話、木村拓哉が三村役を演らなくても、誰が演じても、ある程度のレベルには行く映画だと思う。ホント、極端に言ってしまえばね。

ただ、そのありふれた話で客を2時間強引っ張っていくわけですから、やはりそれは監督の力量と役者の力量なのか?とは思います。このへん、判断が難しいですね。

それでも、確かに木村拓哉の新境地というものは、見せてもらいました。今までのドラマの役とは、まったく違うもの…やれば出来るじゃん、と思いましたが(笑)。それにしても彼は、本当に難しい役者ですね。月代になると妻より若く見えてしまうってのは、どうなんだ(笑)。これまでのドラマならある程度それでも良かったかもしれませんが、実年齢と外見が割とアンバランスになってしまうのは、木村拓哉のある種の弱点なのかもしれません。本人の力量ではどうにもならないですから…今回は目の見えない役をよくこなせていたと思います。北●マヤみたいじゃん、と冗談を飛ばせるほどには…。

その他、共演陣は豪華絢爛の一言につきますが、中でも悪役初挑戦の三津五郎さんが、個人的にはものすごく印象に残りました。某大河ドラマの石田光成役も素晴らしかったですが、この悪役な〜、意外と似合ってびっくり。もうちょい脂ぎってもよかったかもしれないですが(笑)、敵役もハマりますね。さすがや〜。

映画館のお客さんは、年配の方から若い方まで、千差万別でした。そういう意味では、どの世代にも安心して見られる映画に仕上がっているかと思います。


ところで映画とはまったく関係ないですが、今日から思うところあって、禁煙を始めました…ただいま27時間くらい禁煙中(笑)。今のところなんとかなってますが、さてこの先どうなることやら…。

でも、世の中ってやっぱ、タバコ吸わないほうが生きやすくなってきましたね…今日1日外に出ていて、つくづく実感してしまった…。
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2006年11月11日

「ワールド・トレード・センター」

はっと気がついたら、すでに公開からひと月も経ってしまい、来週辺りで終了してしまうようだったので、慌てて映画館に飛んでいきました。

ワールド・トレード・センター」です。

他のお客さんもそういう心持だったのか(?)場内はけっこう混んでいました。

さて。映画の内容ですが。

9.11関連の映画としては、夏に「ユナイテッド93」が公開されましたが、今回は実際に現場にいたふたりの警察官の実話を元に作られた映画です。

現実に沿ってかなり忠実に作られたとのことですが…見てつくづく思ったのが「やっぱり現場は大混乱だったんだ」ということ。

改めて言うのもおかしな話かもしれませんが、あの日あの時、もしかしたらテレビ画面を注視していた、アメリカ以外の国の人間のほうが、事態を把握できていたかもしれません。ビル崩壊直前の警察官たちの会話を聞いていると、そう思えてなりませんでした。

実際、災害や大事件の場合、よくそういう話が出ますよね。現場は大混乱だけれど、その外側、報道されているものをちゃんと見ることができる場所では、諸々が把握されている、と…。

つくづく「現場への情報の伝達」の大切さを思い知らされたような気持ちです。

だって、それさえしっかりしていたら、あの時間にビルに入ることはなかった…あんなに長い時間、あの場所に…私だったら耐えられない…(怖)。

ただただ、このふたりの警官が助かって良かったと思います。

そして、あれから世界は…と考えると、あの日あの時を、歴史の中の通過点にするにはまだ早すぎると、そうも思うのです。
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